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  • 弁護士 岩山勝湖

保険とポイントサービス(2)

保険とポイントについての第2回目です。

第1回目は、「保険によるポイント」付与の話でした。今回は、ポイントによる保険(保険料払い)ということについて書いてみます。

ポイントによる保険料払いもまた、ポイントにより保険料の支払いが減額されているということだけに着目すれば、同じく特別利益の提供等が全く無関係とまでは言いません。

しかし、継続保険料の支払まで、契約の締結や、募集に関する利益提供というには拡大解釈(刑法を学んだことのある方には「類推解釈」という表現にすると、趣旨が伝わるかもしれません)のように思います。

また、保険募集人の体制整備に関するガイドラインを見ても、クレジットカード払いで保険料に対してポイントが付与されるような場合には、特別利益の提供には該当しないとも整理しています。

同ガイドラインの考え方に基づくならば、①第三社が付与するポイントであって、②継続保険料の収納である場合には、特別利益の提供の範疇ではないという解釈が成り立ち得るように思います。

尚、厳密には保険料そのものをポイントで支払っているということではありません。ポイントを円に転換(1ポイント→1円)した上で、保険料として充当されているものと思われます。

もっとも、特別利益の提供等についての問題は考えておく必要はあります。例えば、そのポイントサービスが特に保険募集や保険料の支払を源泉として付与されるものである場合を考えてみてください。そのポイントを保険料支払いに用いることは、ポイントサービスがいわば傀儡になっているだけで、実質的には保険料の割引と扱われてしまう可能性が高いということが言えるのではないかと思います。

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